物流コストダウンへの取り組み

いま、厳しい時代です。企業にとって、いうまでもなく「コストダウン」が最大の課題です。
物流は、それが可能な分野なのです。そのお手伝いと実現が丸天物流グループにはできます。

物流コストダウンを実現するにあたって

  1. コストシミュレーション
    • お客様の「実際の費用」を貴社への「請求書」の形態でシミュレーションします。例えば7%のコストダウンを、単なる予想ではなく、実際の請求項目として提示します。これによって、コストダウン効果を貴社の経営陣に数値として提出できます。
    • いただくデータ、例えば概要や出荷実データなどの種類に応じて、フレキシブルなシミュレーションが可能です。 最初から、貴社の詳細データをいただく必要はないのです。効果を計算して順次、取り組みを深化していけます。
  2. システム提案とコスト差異
    • 当然ながら、取り組む「システム」の種類によって、コストダウンに差が出ます。具体的には、センターの運営方法・在庫の管理基準・流通加工のプロセスなどの各要素がコストに影響を与えます。私たちは、これらの要素のレベルによって生じるコストをシミュレーションすることで、最適なコスト見積もりを提示いたします。
    • これまでの実績で、弊社の見積りに大きな誤差が出たことはありません。センター運営をアピールしている物流業者は多いでしょうが、システムの運営をコストの違いに結びつけて、それを具体的なシミュレーションとして提示できるところが弊社の強みです。
  3. 個建てコストの実現
    • 基本的に「個建てコスト」をご提案しています。例えば、商品の1バラを保管・ピッキング・品揃え・梱包・出荷ごとに単価を設定しています。いわゆる「個建て」です。これによって、コストが明確になりますし、出荷量にコストが比例することになります。また、波動性に究極に対応することができるのです。つまり、荷主であるお客様は、市場が変動してどんなに出荷量が増減しても、その変化に柔軟にかつ効率的に対応できるのです。

物流コストダウンへの新しい取り組み

単純にコスト削減はできません。これまで日本の物流現場は相当な努力を続けてきたからです。新しい取り組みが必要で、丸天物流グループはそれを幾つかシステム化することによって効率を上げ、物流コストダウンを実現しています。

  1. 受注のシステム化
    • 得意先からの受注を、弊社が代行します。例えば、営業マンが得意先を訪問し、さらに受注をも担当する仕組みであったとしたら、細かい日常の受注業務に貴重な営業マンの時間を奪われます。もちろん、戦略的な受注は営業マンがやるべきですが、受注代行を取り入れることよって人件費や作業時間の削減が可能になります。
    • 定期的・日常的受注は物流部門の方が効率的です。オンラインでの受発注は問題もないでしょうが、日本の受発注にはファックスや電話での受注さえ残っています。そしてこの部分が課題です。弊社は、電話での受注の直接入力から在庫確認への連動、ファックスの受信自動返信・受注の確認・情報の保管、さらには先付受注・受注情報の直前の変更対応まで可能です。受注が倉庫の在庫と連携できますから、納品日の確認までシステム化できるのです。
  2. 温度管理のシステム
    • 医薬品におけるGDP(医薬品の適正流通の基準)管理はもちろん、多くの商品、特に食品において品質管理がより重要になっています。医薬品や食品ごとに適切な保存温度を守ることが求められます。リアルタイムに倉庫内の温度を管理し、各種システムと連携させています。営業所によっては、四温度帯(冷凍・チルド・定温・常温)の管理も可能です。配送車両も車内温度管理がされており、保管から配送まで一貫した温度管理を実現しています。このようなデジタル化による効率的な温度管理は作業時間短縮と人的コストの削減につながります。
  3. 情報のリアルタイム化
    • 弊社の在庫管理と商品の入出庫は、弊社が独自に構築したシステム『MAPIOS』により行われます、商品の具体的な動きは、拠点内の無線LANシステムを通じ、フォークリフトの車載端末によって管理されます。例えば、商品が入荷されるとバーコードで管理され、商品が格納されるロケーションまでリアルタイムで追跡できます。逆に、出荷時には無線を通じてリアルタイムで出荷指示と検品が行えます。物流システムとの連携で効率的かつスムーズな物流業務が実現し、無駄な作業が省かれ、物流コストの削減が可能になります。
  4. 保税蔵置場の保持
    • 保税蔵置場の保持により輸出入貨物の取扱いが可能となります。また、保税蔵置場では関税や消費税がかからないため、保管中の経費を抑えることができます。保税蔵置場を活用した効率的な物流プロセスの構築が、トータル物流コストの削減を可能にします。
  5. 製函機の導入
    • 製函機は手作業で行われる段ボールの箱組み作業を自動化し、作業者の負担を軽減するだけでなく人手不足の緩和にも役立ちます。また、必要な分だけ製函するため無駄な資材や廃棄を最小限にとどめます。製函機の導入は人件費の削減や資材自体のコスト削減につながり、トータルコストの低下が期待できます。
  6. 柔軟な配送体制
    • 協力会社と連携することによって自社便との最適な組み合わせを実現、配送費の削減効果をあげています。 弊社の東の拠点同士、西の拠点同士で車両を柔軟に活用、荷物の積載効率を上げています。
    • 東西の2拠点化により、海外からのコンテナを東西それぞれの拠点に直接振り分けることによって、配送リ―ドタイムと運賃コストの実現を図っています。
    • 車に取り付けられたドライブレコーダーは、事故の防止・安全運転の促進・運行管理の効率化といった面で物流品質の向上や物流コストの削減に寄与します。
  7. 各種の認証・認定資格を取得
    • 丸天物流グループでは、ISO9001・ISO14001、グリーン経営(運送・倉庫)、Gマーク、医薬品製造業許可(包装・表示・保管)を始めとする4種の製造業許可を取得しています。
    • 国際規格であるISOにより、品質管理と環境管理のシステムが確立され、文書化され、実施され、維持されます。その有効性が継続的に改善されるため、物流プロセスの改善やコスト削減が可能になります。
    • グリーン経営やGマークの取得により、トラックの燃費の向上・交通事故件数の減少・倉庫における電気使用量の削減・荷役事故件数の減少・廃棄物発生量の減少等の効果が見られます。
    • 医薬品の製造業者や輸入業者は、「医薬品製造業許可」等により製造行為の外部委託が可能になり、自社の販促活動や商品開発等のコア業務に集中できます。市場に出荷する前の商品を箱に梱包する作業や、輸入された製品に必要な邦文表示を行う作業等を外部委託することで、自社の倉庫キャパシティの増加、物流業務の効率化、倉庫管理費の削減等が期待できます。倉庫で保管・梱包・加工する際には厳格な温度管理や品質管理が欠かせず、専門の物流業者に委託することで品質管理のコストが削減できます。また、管理薬剤師の手間やコストも削減されます。

各営業所での取り組みは
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